哲学、読書、演劇、思ったこと。

谷翔です。読書メモ以外はnoteで書くことにした→https://note.com/syosyotanisho10

『干しイモ』

『干しイモ』

則太(のりた):28歳男
明佳音(あかね):29歳女
恋人、付き合って2年半

20時頃、明佳音の家(アパート)、横に並んで座ってテレビのバラエティ番組(トークメイン系)を見ている

則太「お茶いれようかな」
明佳音「ん」
則太「いる?」
明佳音「うん」

則太、立ち上がる。

明佳音「やっぱいらないっ」
則太「ん、はい」
明佳音「あ、やっぱ」
則太「いる?」
明佳音「……いらない」
則太「はい」
明佳音「いる!」
則太「……はい」
明佳音「(笑)」
則太「なんで笑ってるんですか」
明佳音「振り回されてる(笑)」
則太「たしかに」

則太、お茶をいれにキッチン(明佳音にとっては死角)へ行きヤカンにお湯を入れる。

明佳音「あ、干しイモあったよね?」
則太「あるよー」
明佳音「食べたい」
則太「何枚?」
明佳音「何枚?」
則太「うん」
明佳音「そんなのあるの?」
則太「そんなの?」
明佳音「何枚とか」
則太「ん、な、ん」
明佳音「(キッチン(明佳音にとっては死角)の方を見る)」
則太「いや、何枚食べるのかなぁって」
明佳音「3まーい」
則太「あ、ん」
明佳音「いや、3枚か4枚か5枚」

則太、干しイモを皿にのせる。コンロの火をつける。干しイモを持ってくる。

則太「はい(干しイモ4枚をのせた皿を渡す)」
明佳音「4枚(笑)」
則太「うん」
明佳音「ありがとう」
則太「うん」

テレビから流れるトークの音。

則太「テレビ面白い?」
明佳音「(則太の方に振り向いて)面白い」
則太「よかったね」

終わり