哲学、読書、演劇、思ったこと。

谷翔です。読書メモ以外はnoteで書くことにした→https://note.com/syosyotanisho10

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

生きることを特別視するレヴィナス

レヴィナスの『実存から実存者へ』を読んでいる。レヴィナスは、「存在」と「生」を同一視している? レヴィナスは、生きることを特別視しすぎている、気がする。 生きることを特別視するから、「糧」とか言うのだと思う。レヴィナスが論敵として立てている…

知性改善論、最高の善、真理に開かれた人間

以下の文章は僕が大学2年生の時の最後に書いたレポートである。先生から課題図書が数冊挙げられ、その中から一冊ないし数冊を選んでそれについてレポートを書くという課題だった。 パソコンの中を眺めていたら見つけて、久しぶりに読んだら、なんだか良かっ…

腹が空くから食べてるだけよ

エマニュエル・レヴィナスの『実存から実存者へ』に、こんな文章があった。「もちろん私たちは食べるために生きているわけではないが、生きるために食べると言うのも正確ではない。私たちは腹が空くから食べるのだ。」(西谷修訳)要は、食べることは生きる…

重みが好きな

重みを心地よいと感じる人がいるのかもしれない。 心の底から、身体の底から、その人の最も深い部分から、そう感じる人がいるのかもしれない。例えば、家族だったり、職場だったり、あるいは、未来だったり、過去だったり。またあるいは、自分だったり。家族…

『出発地』

『出発地』●登場人物 ・父 ・母 ・子(中学生、性別なんでもよい)●場所 玄関(玄関前廊下に階段とトイレの扉がある構造の家) 子が階段を降りてきてトイレに入る。 そのあと父と母が玄関に来る。 父が靴を履く。父「じゃあ行ってきます」 母「(カバンを渡…

向かう瞬間

ある状態については、その方向へ向っている、ということが重要だ、と思う。あれかこれか、という、固定した状態を想定しない方がよい。たとえば、 「ありのままの自分」か、「つくろった自分」か、とか。100%「ありのまま」を実現した自分も、100%「つくろ…

知る、似る②

他者の話を聞いたりして他者を知ろうとする時、その他者の話が「正しい」かどうかとか、自分がその話に「共感」をするかどうかとかは、全くどうでもいい。ただただ「その話」を聞くこと。できるかぎりその話「だけ」を聞くこと。 その話をまるまるそこに存在…

オモロイ。欲求。

ふとマズローの欲求段階説が気になって検索した。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96 ↑ウィキペディアのページを読んだ。 面白かったところ・承認の欲求がesteemの欲求だったところ。つまり、「尊重」…

知り方へのこだわり

わしって、知識とか情報を、単なる知識、単なる情報として知ることを、あまり欲しないみたいだ。例えば、何か気になったトピックがあって、それについて知りたいと思ったとする。でも、すぐにネットで調べたりとかはあまりしない。「知り方」が重要なのだ。…

畏敬の念

岩波文庫の『論理哲学論考』が面白い。ここには3人の人がいて、それぞれがそれぞれの考えを喋っている。ウィトゲンシュタインと、ラッセルと、野矢茂樹。ウィトゲンシュタインがまず喋り、それを読んだラッセルが喋り、そして野矢茂樹が彼らの間で喋る。野矢…

知る、似る

他者を知ることって、自分がその他者に少し似ることを伴うんじゃないかなー、と思う。 少なくとも僕にとってはそういう知り方じゃなければ意味がない、と感じられることが多い。

権力構造、子供扱い②

この記事はhttps://tani55sho44.hatenablog.com/entry/2021/08/29/160444の続きである。一応。…… 対等な状態とは何だろうか、と考える。 対等ではない関係とは、つまり上下関係とは、以下の関係である。 上方向と下方向があり、その間に無数の段階があり、そ…