哲学、読書、演劇、思ったこと。

谷翔です。読書メモ以外はnoteで書くことにした→https://note.com/syosyotanisho10

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

はっきりしている時にだけ。。

スピノザは『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』の最後に、「私がこれを書き与える友人たちに次のことを言う」と述べ、いくつかのことを書く。下はその中の一つ。 「我々の生存しているこの時代の性格の如何なるものかは諸君も知らなくはないのだから、…

論理と物

ドラマを見る。バラバラ、だけど、一貫性がある。「カーテン素敵ですね」という発言から、「天気悪いね」という発言につながる。カーテンと天気とには概念的に直接のつながりはない。でも、カーテンを開ければ窓があって、その向こうには空がある。だから、…

スピノザにおいて明瞭判然たる認識が必要となる理由

スピノザは、認識の生じ方(作られ方)を4つに分けている。 1、伝聞から生ずる2、経験から生ずる3、理性(の推理)によって生ずる4、明瞭判然たる認識によって生ずる https://tani55sho44.hatenablog.com/entry/2021/02/22/135118 上の記事の中で僕は、「3の…

テレビと沈黙

最近、テレビを見ることが増えた。「グッとラック!」で議論をしている(今日は女性差別関連の話だった)のを見る。テレビでの議論を見て思うのは、「テレビで沈黙はなかなかできないんだろうなぁ」ということ。絶対に誰かがしゃべっている。誰もしゃべって…

論理は友達

論理とは何だろう。 論理が僕は好きなんだろうな、と思う。 論理は無機質ではない。 論理も、物質であると僕は感じる。 論理も生きているのだ。 生きたものなのだ。 物質は全て生きている。 石とか、机とか、なんでも、生きている。 論理も同じだ。 というか…

スピノザにおける名誉と恥辱についての覚書

スピノザは名誉と恥辱について言っている。名誉は、自分の行為が他人から賞讃されていると思った時に感じる喜び。恥辱は、自分の行為が他人から軽蔑されていると思った時に感じる悲しみ。(ちなみに、自分の行為のどんな利益が他人から賞讃され、どんな不利…

真理を知っていること(を知っていること)

・真理を知っていること ・真理を知っていることを知っていること 重要なのはもちろん前者である。 しかし、後者を重視する人は多い。 自分が真理を知っているということを証明しようとする。 自分の言っていることが真理であると証明しようとする。 この証…

幸せが生む「時間」

ときどきいろんな人から聞く話。「いま幸せな状態でも、いつか嫌なことが起こるかもしれない」「いま調子良くことが進んでいても、いつか上手くいかなくなる」「いま良い気分でいるけど、いつか必ず落ち込むことになるだろう」こういうことを聞くと、なんだ…

幸福論、ラッセル、『星の王子様』の酒飲み、真理

幸福論に関する論文を読んでいたら、ラッセルの『幸福論』の引用があった。 「飲酒狂」のことをラッセルはこう言っている。 「人びとは、忘却するために飲むのである。……求めているのは、対象そのものを楽しむことではなく、忘却なのだ」(ラッセル『幸福論…

スピノザの認識についての覚書

スピノザは、認識の生じ方(作られ方)について、述べている。1、伝聞から生ずる 2、経験から生ずる 3、理性(の推理)によって生ずる 4、明瞭判然たる認識によって生ずる例えば比例法則。 「第二の数に第三の数を乗じ第一の数で除すると、第二の数が第一の…

いいねを押すのは、

いいねを押すのは、その考えに「同意」するからではない。「その人」を感じる。 「その人がいる」ということを感じる。 それだけが大事だ。内容なんてどうでもいい。生きている人間。 それが嬉しい。

読むこと

例えば「人間とは理性的な動物のことである」と書いてあるとする。人間がこの世に存在することを、この文章が前提しているかどうかは、これだけでは分からない。 文章を読むこととは、 書いてあることを読むことであり、 書いていないことを読まないことであ…