哲学、読書、演劇、思ったこと。

谷翔です。読書メモ以外はnoteで書くことにした→https://note.com/syosyotanisho10

重みが好きな

重みを心地よいと感じる人がいるのかもしれない。
心の底から、身体の底から、その人の最も深い部分から、そう感じる人がいるのかもしれない。

例えば、家族だったり、職場だったり、あるいは、未来だったり、過去だったり。またあるいは、自分だったり。

家族を大事にしよう、職場を大事にしよう、未来を大事にしよう、過去を大事にしよう、自分を大事にしよう。
家族がいるから生きていける、職場があるから生きていける、未来があるから生きていける、過去があるから生きていける、自分がいるから生きていける。
家族のために生きていきたい、職場のために生きていきたい、未来のために生きていきたい、過去のために生きていきたい、自分のために生きていきたい。

そう思うのかもしれない。
それらがあるから、それらの重みがあるから、心地よく生きているのかもしれない。幸せなのかもしれない。

僕は、何もかもを無くしていくという仕方で生きたいと思ってしまうのだが。
重みを捨てるという生き方をしたいのである。
家族も職場も未来も過去も自分も、そのつど捨てて生きていきたいのだ。
全てを捨てたい。
何も持たない、空間上・時間上にある単なる点であるかのように。常に。
そういうふうに生きたい。

その理由は端的に、「重いのが嫌だから」ということになるのだと思う。

みんな僕と同じなのだろう、と感じてしまう。
みんな重みは嫌いだろう、と。

でも、重みが好きな人もいるのかもしれない。
本当に、心の底から、好きな人。
そういう人がいるのかもしれない。
少し、そうも、思う。最近。
どうなんだろう。