哲学、読書、演劇、思ったこと。

谷翔です。読書メモ以外はnoteで書くことにした→https://note.com/syosyotanisho10

思ったことの垂れ流し

幸せが生む「時間」

ときどきいろんな人から聞く話。「いま幸せな状態でも、いつか嫌なことが起こるかもしれない」「いま調子良くことが進んでいても、いつか上手くいかなくなる」「いま良い気分でいるけど、いつか必ず落ち込むことになるだろう」こういうことを聞くと、なんだ…

幸福論、ラッセル、『星の王子様』の酒飲み、真理

幸福論に関する論文を読んでいたら、ラッセルの『幸福論』の引用があった。 「飲酒狂」のことをラッセルはこう言っている。 「人びとは、忘却するために飲むのである。……求めているのは、対象そのものを楽しむことではなく、忘却なのだ」(ラッセル『幸福論…

「何もしない」ことができるようになった!

「何もしない」ことができるようになった、なんて、おかしな言い回しなのかもしれない。でもかつて、僕は、何もしないことができなかった。 いつも、頑張ってしまっていた。しかも、したいと感じていないのに、頑張ってしまっていた。 いや、正確に言えば、…

言葉の消化

言葉を話すとき、「言葉を消化している」という感覚を抱いていることがある。「自分の中にあるその言葉を消化する」という感覚。消化、つまり、「消す」ということ。僕にとって、言葉を話すということは、その言葉を僕の中から消すということ、である。何か…

6-dim+「KOE」を見て

ロクディムのオンライン公演「KOE」を見た。僕が一番思ったことは、「孤独」をもっと肯定したい、ということだった。 「孤独」は、公演内で、「悪」と結びつけられていた。 だからつまり、「孤独」を肯定するとは、「悪」を肯定するということだ。それは、「…

ドブに捨ててるようなもん

LINEを送って、相手からの返事が遅かったり、いい加減だったりすると、「わしのLINEに返信することよりも重要で大事で充実した生活を、君は送っているのか(いや送っていないだろう)」と思うことがある。「君の人生で一番楽しい瞬間はわしと話している瞬間…

無責任

僕は他人に対して無責任だ。僕のしたことによって、相手がどう感じるかとか、もしかしたらなにか重荷を背負わせるかもしれないとか、とても傷つけてしまうかもしれないとか、そんなことは、結局のところどうでもいい。「結局のところ」と言ったのは、そうい…

初めて出会ったかのように

どんな文章も、読んだことのある文章さえも、いつも、初めて読むかのように読みたい。どんか他者にも、会ったことのある他者にさえも、いつも、初めて出会ったかのように会いたい。そして自分にさえも、いつも、初めて出会ったかのように。 同じ瞬間というも…

難しい

ある行為をしたら、人から感謝されたり、褒められたり、お金が入ってきたり、高い地位につけたり、、、ということが予想できている状態で、しかし、それらを求めたり期待したりせずに、その行為が「よい」というだけの理由でその行為をすること、そして、そ…

一緒に死ぬ気はあるか

贈与。 贈与をする側は、 「私と一緒に死ぬ気はあるか?」と問う。究極の贈与とは、自分のすべてを与えること、つまり自分のすべてを自分の手から解き放って投げ出すことだから、それは死を意味することができる。「私と一緒に死ぬ気はあるか?」 もちろん、…

隠す

今から自分が言おうとしている言葉が、自分でもどういうことを意味しているのか分からない時、その言葉を発するのは、結構怖いものである。すごく仲のいい人を前にしてなら、怖さは少なくなりそう。あるいは、「そういう場」(例えば哲学カフェとか)なら怖…

書く時に

気づいたんだけど、 僕は文章を書く時に、 他人に読んでもらおうと思って文章を書く時に、僕の文章を読む人はみんな、僕の文章をじっくりと読んでくれるだろうと思って書いている、気がする。 「じっくりと」とはどういうことかと言うと、・この文章にはちゃ…

無力

この世界がなぜ(このように)あるのかは、謎である。なぜ謎なのかと言うと、世界には外部がないからである。 世界の外に何かがあると想定することはできない。 なぜなら世界とは全てを含むものだからである。なぜ(このように)あるのか。 人間なら、別の人…

純粋贈与

愛の狂気はあらゆるものを捨て(abandonner *donner与える)させる。己を空に(se vider)させるのだ。 上は、友達が教えてくれた、シモーヌ・ヴェイユの言葉。友達によると、ヴェイユは、純粋贈与=全面放棄としての愛が理想って言ってるんだって。あらゆる…

布マスク

布マスクが2枚届いた。個人的には、マスクを買うお金が浮いてラッキー、くらいの気持ちでいたいのだが、街ではこのタイプの布マスクをしている人をほとんど見ないし、 また、このマスクはSNSなどでさんざん揶揄されたマスクである。これを着けて街に出ること…

誤解されにいく

僕は、誤解されそうな文をわざと書くことがある。例えば、「相手の言動にムカついたら、「うるせえ、死ね」などと言って発散すればいい」みたいなことを書いたことがある。これは、うるせえ、死ね、と「相手に対して」言えばいい、というふうに読まれてもお…

タイミング

それまで他人に話せなかったこと、というのがある。それを話すというのは、結構大変なものである。「さあ、話すぞ」と意気込んで話すこともあれば、あるタイミングで口からひょいと出てきてしまう、ということもある。それらの中間のような仕方もある。なん…

友人たち

なんて僕は友人たちに恵まれているんだろう、と思う。僕が錯乱したり悲しみに落ちたりして電話をかけると、必ず誰かしら僕の話を聞いてくれる。支離滅裂(?)な長文のラインを送っても、真剣に応えてくれる。 いや、返信がない時も多いんだけど、この人は読…

ご飯

「自分の気持ちに蓋をして、見ないようにしている」人(と僕からは見える人)に僕が何か意見して、そうしたら上手く伝わらなくて、「人に伝える努力をもっとしろ」などと言われた時の、ある種の絶望感と似てる、いい例を思いついた。「俺にご飯を食べさせた…

今日は洗濯した

タイトルと本文は関係ありません。 (思い浮かばなかった)本を読む気にならなくて、ずっと寝転がっています、最近。本を読まなくなって1週間くらいになる。僕が本を読まなくなると、もうほんと、世間的には「何もしてない」という感じになるんだけど、 (本…

否定

僕は、時々、他人を苛烈に否定する。 他人に対して、直接、その他人を苛烈に否定する内容の発言を浴びせる。僕の心配事① 僕のその行動の根底にある動機が「悪い」ものなのではないか?ここでの「悪い」動機というのは、 ・相手を傷つけて楽しみたい ・僕の中…

コロナ、演劇、葛藤

ある人から「このご時世(コロナ)で、予定通り演劇の公演をすることについてどう思うか」という趣旨のラインが来た。それに対する僕の返信。 ボツにした、最初に書いたもの ↓ 僕は、公演を予定通り「する」か「しない」かということ自体にはあまり興味がな…

スピノザ:サッパリ系の「楽しい」

昨日書いた、僕の小学生時代の思い出とスピノザについての記事(→https://tani55sho44.hatenablog.com/entry/2019/01/17/162611)を友人に見せたら、「いま辛い、いま苦しい」というのはどうポジティヴに解釈するのかという返信をもらった。 それに対する僕…